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被告席にも人のぬくもり

2020 10/15
2020年10月15日

 「皆さんの大切な、夫や妻や子どもが、自殺に追い込まれたことを想像してください」「どれだけ遺族の心を傷つけるか想像できると思います」。「森友」事件の公文書改ざんで、自死に追い込まれた元近畿財務局職員、赤木俊夫さんの妻、雅子さんが国などを訴えた裁判が、昨日、大阪地裁で開かれました。冒頭は、意見陳述をした雅子さんの言葉です。大切な夫がなぜ死なねばならなかったのか。「私は真実が知りたいだけです」という雅子さんに対して、国側は、「そんなこと知らなくていい」という態度を崩していません。

 夫のあとを追って自らも死ぬつもりだった彼女が、夫の遺した手記を託して以来、彼女と二人三脚で事件を追ってきた相澤冬樹記者は昨日も傍聴席にいました。彼がみつめる視線の先は、向かいの側の被告席。 10人以上いる国の代理人たちは、いったいどんな思いで冒頭の言葉を聞いていたのでしょう。相澤記者は、その一瞬の心の動きを見逃しませんでした。いまから12時間前、彼が配信した記事によれば、10人以上いるうちの3人からだけは、人の体温が伝わってくる気がします。

 それは、亡くなった俊夫さん同様、良心の呵責と職務の間で引き裂かれる、生身の人が他にもいることの証拠ではないでしょうか。わたし自身、自死遺族の子として生まれ、その後の六十年を「自死」の影を引きずって生きてきました。「自死」とは、断じて一人称の「死」ではあり得ません。国には、その重みに向き合ってほしいもの。もし、この先も、それすらしないというのなら、血の通った舵取りの能力がないということですから、いまの政府にも、早々にお引き取りいただくしかないと思います。

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